ネット上のQ&A掲示板などでは、「iPhoneから音がしたらネジが外れているので即刻使用を中止すべき」「水没したサインだからドライヤーで乾かせ」といった、根拠の薄い危険なアドバイスが散見されます。ここで専門的な視点から、代表的な3つの誤解を正しておきましょう。
第一の誤解は、「iPhone 異音 カラカラと鳴るのは内部パーツが外れている証拠」という俗説です。前述の通り、これはセンサーシフト機構が正常に備わっている証拠であり、むしろ高級・高性能なカメラモジュールを搭載している端末ほど音は明瞭に聞こえます。カメラアプリを起動して写真撮影モードにした状態で端末を振ってみてください。磁気制御がオンになってカラカラ音がピタッと消える(あるいは大幅に小さくなる)ようであれば、100%正常な動作です。
第二の誤解は、「スピーカーから異音やノイズが出たらすぐに綿棒や針で掃除すべき」という行動です。スピーカーグリルの開口部は防水防塵メッシュで緻密に保護されています。金属製のピンや針、あるいは先端の硬い物でつつくと、防水メンブレンを破断させてしまい、防水性能を完全に失うだけでなくスピーカー内部の振動板を直接突き刺して完全破損に至る事故が多発しています。
第三の誤解は、「バッテリー膨張は見た目で画面が浮き上がるまで分からない」という思い込みです。実際には、筐体の変形が肉眼で確認できる前段階において、電解液のガス化に伴う「パチッ」「プチッ」という微細な内圧音や、甘い化学薬品のような臭いが発生することがあります。目に見える変化がないからと異音を軽視することは、安全管理上きわめて危険です。