急激な観光地化は、時に地元住民の離反を招く。しかし、ここではその心配は無用のようだ。「観光客が増えて入りづらくなったのは確かだけど、やっぱりここに来ちゃうんだよね」と、週に一度は通うという地元の男性は笑う。店側も、どれだけ有名になろうとも地元客への配慮を忘れない。
持ち帰り用の弁当を買い求める地元民のために、専用の窓口は常にフル稼働している。地域に根ざし、地域に愛される存在であり続けること。その強い意志が、メニューの端々から、そしてスタッフの温かい接客から伝わってくる。単なる観光スポットに成り下がることを、この店は拒否しているのだ。