並木道の魅力は、年に四度の決定的な表情転換にある。春から初夏(5月中旬〜6月)にかけては、みずみずしい「芽吹きと新緑」の季節。透き通るようなライムグリーンの葉が逆光に透け、爽やかな生命力に満ちあふれる。真夏(7月〜8月)には深いエメラルドグリーンの天蓋が道路一面に涼しげな日陰を作り出す。
もっとも多くの人が息をのむのは晩秋(11月下旬〜12月上旬)だ。葉が鮮やかなレンガ色から燃えるような黄金色へと変貌を遂げる。そして真冬(1月中旬〜2月)。日本海側の厳しい気候がもたらす雪が枝に降り積もり、モノトーンの水墨画のような白銀の世界が出現する。路面凍結のリスクはあるものの、寒風のなかで凛と立つ巨木群の気高さは格別だ。