SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを検証すると、七並べに関して長年投稿され続けている切実なトピックがあります。それが「止め技による人間関係の軋轢」です。
「友人と七並べをしていたら、特定の人物が執拗に『6』と『8』を止めて一切カードを出さず、隣の席の子がパス3回で脱落して空気が最悪になった」「親戚の集まりで本気でカードを止めたら『大人気ない』と非難された」といった声は、毎年のようにSNS上で散見されます。
七並べにおける「止め技」とは、自分が持っている「6」や「8」などのカードをあえて出さずにパスを使い、その先にある5〜1、あるいは9〜13の進行をせき止める行為を指します。止められたプレイヤーは手札に出せるカードが存在しないため、強制的にパスを消費させられ、そのまま4回目となって脱落の憂き目に遭います。
この現象の根底には、ゲームに対する「認知の非対称性」が存在します。一方は「ルール内で認められた正当な知的戦略(ゲーム理論の実践)」として止め技を行使しているのに対し、もう一方は「全員で気持ちよく手札を出し合うコミュニケーションツール」として捉えているのです。この前提のズレが、ゲーム終了後の気まずい沈黙や人間関係の摩擦を引き起こす主因となっています。