「低用量ピルを飲むと誰でも血栓症になるのか」という不安に対し、感情論ではなく医学的な統計データからリスクの大きさを正確に把握しておく必要があります。
厚生労働省やPMDA(医薬品医療機器総合機構)、日本産科婦人科学会の公式指針によると、ピル血栓症の確率と発症リスクは以下のような年間発症率で整理されています。
データが物語る通り、ピル服用によって血栓症のリスクは非服用時の2〜3倍に上昇します。しかし、この数値を冷静に比較すると、妊娠中(5〜20人)や出産直後(40〜65人)のリスクと比べれば半分以下の水準にとどまります。「ピルを飲んだら必ず血栓ができる」と過度に恐れる必要はありませんが、「万が一の数千分の一を引いたときに即座に動けるか」が問われます。
また、確定診断の指標となるDダイマー血液検査数値は、体内で血栓が作られ、それを溶かそうとする過程で生じる分解産物を測定するものです。通常は1.0 µg/mL未満ですが、体験談では「救急受診時のDダイマーが12.5 µg/mLまで跳ね上がっていた」「数値が8を超えており即入院となった」といった生々しい数値が報告されています。この検査は血液採取から30分〜1時間程度で結果が出るため、疑いが生じた際の最優先検査となります。