クラブレベルでは毀誉褒免が相半ばするドンナルンマですが、イタリア代表(アッズーリ)における評価は別格です。名手ジャンルイジ・ブッフォンの正統後継者として20代前半から不動の守護神を務め、イタリアを欧州の頂点に導いたEURO2020では大会最優秀選手(MVP)を受賞。GKとしてのMVP獲得は大会史上屈指の快挙でした。
現地イタリアのサポーターコミュニティやメディアの間でも、代表戦におけるドンナルンマへの信頼は盤石です。サン・シーロ(ミラノのスタジアム)で行われる代表戦では、一部の熱狂的なミランファンからブーイングが飛ぶ場面も初期には見られましたが、鬼気迫るスーパーセーブを連発してチームを救う姿を見せるにつれ、そうした遺恨を実力でねじ伏せてきました。
2026年北中米ワールドカップを見据えるイタリア代表においても、キャプテンマークを巻いてチームを牽引するリーダーシップを発揮しており、大舞台であればあるほど集中力を極限まで高めるメンタリティは、歴代の偉大なイタリア人GKの系譜を完全に受け継いでいます。