「朝は平気だったのに、昼過ぎから急激に目が真っ赤になり鼻水が止まらなくなった」という急激な体調変化には、明確な気象学的・生体力学的理由が存在します。花粉のピーク時間帯(東京)には、1日の中で明確な「2大波」が存在します。
第1の波は「13時〜15時前後」です。内陸部や山林で早朝に放出された花粉が上空の気流に乗り、数時間をかけて都心上空へ運ばれ、気温上昇に伴う上昇気流と対流によって地上へ一気に降り注ぎます。そして第2の波が「17時〜19時前後の日没前後」です。日没に伴い上空の空気が冷却されて下降気流が発生し、空中に浮遊していた花粉が再び地上付近へ沈降・凝縮します。この時間帯は通勤・通学の帰宅ラッシュと重なるため、最も無防備に大量被曝しやすい危険ゾーンとなります。
さらに、前日に雨が降って空気が澄んでいた翌日に晴天・強風となった場合、2日分の花粉が一気に巻き上がる「ダブル飛散現象」が発生します。体内にある抗体許容量(コップの水に例えられる免疫閾値)を一瞬で超えてしまうため、昨日まで軽症だった人でも激しいアレルギー反応が一気に噴出するのです。