デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮影した際、画像ファイルには画像データそのものだけでなく、撮影時のさまざまな環境データが同時に記録されます。この規格を「Exif(Exchangeable Image File Format)」と呼びます。写真の位置情報から自宅が特定される理由は、このExifデータ内にGPSの緯度・経度・高度情報が数メートルの誤差精度で埋め込まれているためです。
サイバー犯罪やネット上の特定班と呼ばれる者たちは、特殊なハッキングツールを用いるわけではありません。写真の位置情報の見方は極めてシンプルで、標準の写真アプリの「詳細情報(iマーク)」をタップするか、無料のメタデータ解析ツールに画像をドラッグ&ドロップするだけで、撮影場所のGoogleマップが即座に表示されます。
さらに恐ろしいのは、写真の位置情報による特定リスク・危険性がGPS単体にとどまらない点です。撮影日時、カメラの機種名、レンズの焦点距離、さらにはソフトウェアのバージョンまで記録されているため、窓の外の影の角度やベランダからの景観と照合(OSINT:オープンソース・インテリジェンス)されることで、マンションの「階数」や「部屋番号」まで逆算されるケースが実際に報告されています。