Q1:単相三線式に切り替えると毎月の電気代は高くなりますか?
A1:いいえ、配線方式を切り替えただけで電気代が自動的に跳ね上がることはありません。電気料金は基本的に「契約基本料金+使用電力量(kWh)」で計算されます。単相三線式にしてアンペア契約(40A〜60A)を上げれば基本料金は数百円から千円程度上がりますが、同じ仕事量であれば200V機器の方が電流(A)を半分に抑えられるため電線での電力損失(ジュール熱ロス)が減り、長期的には送電効率が改善します。
Q2:賃貸アパートや借家でも居住者の希望で単相三線式に工事できますか?
A2:賃借人の独断では工事できません。幹線配線の引き直しや外壁への穴あけ工事、メーター周辺の改修が伴うため、建物の所有権を持つ大家(オーナー)または管理会社の書面による工事承諾が必須です。退去時の原状回復トラブルを避けるためにも、事前に大家側と費用負担や資産残置の条件を協議する必要があります。
Q3:一般家庭に業務用の「三相3線式(動力)」を引くことは可能ですか?
A3:技術的にも契約上も可能です。ただし、電灯契約(家庭用)とは別に「低圧電力(動力契約)」という専用の基本料金が毎月加算されます。近年は家庭用のIH、エアコン、エコキュート、EV充電設備に至るまでほぼすべて「単相200V」で作られているため、業務用の大型冷蔵庫や木工機械、特殊エレベーターを設置する場合を除き、一般家庭で三相3線式を引く経済的メリットはありません。