事態を重く見た東京都新宿区は、歌舞伎町エリアを重点地区に指定し、異例の財政投入と徹底した駆除対策に踏み切りました。
新宿区は数千万円規模の特別駆除予算を編成。専門の防除業者とタッグを組み、街頭の側溝や植え込み、ゴミ集積所に数千箇所の毒餌ボックス(ベイトステーション)を網の目状に設置する集中駆除作戦を展開しています。使用される薬剤も、従来の殺鼠剤が効きにくいスーパーラットに対応した新世代の遅効性薬剤を採用し、巣ごと壊滅させるアプローチを強化しました。
しかし、薬を撒くだけでは根本解決にはなりません。新宿区は「エサを絶つ」ためのハード・ソフト両面での環境対策を推進しています。
- 防鼠(ぼうそ)機能付きゴミ箱の配備:カラスやネズミが爪や歯で破れない高強度密閉型ダストボックスの導入。
- ゴミ排出時間の徹底指導:夜間の長時間放置を禁じ、回収直前の早朝排出を義務付けるパトロールの強化。
- 地元商店街との合同クリーンアップ:歌舞伎町商店街振興組合やビルオーナーと連携した、排水溝の高圧洗浄と隙間封鎖工事の推進。
街の清掃活動と徹底した侵入経路の遮断が進むにつれ、主要幹線道路沿いでの目撃件数には一定の抑止効果が見られ始めています。