「なぜブラジル産鶏肉はこれほどまでに安いのか」という疑問の裏には、現地における極めて大規模な生産システムが存在する。ブラジル農務省(MAPA)の厳しい監督のもと、現地では世界最大級の肉類加工企業であるJBS S.A.などのメガプレイヤーが市場を牽引している。
広大な国土を生かした飼料(トウモロコシや大豆)の自給自足、そして効率化を極めた大規模経営によって、ブラジルの畜産業は他国を凌駕するコストパフォーマンスを実現した。つまり「安いから品質が悪い」のではなく、「大量生産と飼料自給によるスケールメリットの産物」であるという点が、価格の真相だ。さらにMAPAの官民一体となった衛生管理プログラムは、EUやアメリカなど世界の厳しい輸入基準をもクリアする水準を保っている。