ニードル脱毛の痛みが頂点に達する領域として、受療者全員が口を揃えるのがVIO(デリケートゾーン)です。特に粘膜に近いIラインや小陰唇周辺、色素沈着の強いOラインは、皮膚が極めて薄いうえに知覚神経が集中しており、通電の瞬間に腰が浮くほどの電撃的な痛みが走ります。現場の看護師への取材でも、「VIOの無麻酔ニードル脱毛は、大柄な男性であっても数本で脂汗を流し、施術の中断を訴える例が後を絶たない」という証言が得られています。
それほどの耐え難い苦痛を伴いながら、なぜVIOのニードル脱毛を希望する人が急増しているのか。その最大の要因は、介護脱毛を見据えたアンダーヘアの白髪化と、レーザー脱毛後のしぶとい残毛処理にあります。
現代の医療レーザーやIPL光脱毛は、黒いメラニン色素に熱エネルギーを反応させる原理であるため、白髪には1%の効果も発揮しません。40代から50代を迎え、「介護を受ける前にデリケートゾーンを清潔に整えたい」と願う層がレーザー脱毛を契約しても、白髪だけが手付かずで取り残される事態に直面します。このとき、毛穴の中に物理的に針を差し込んで組織を処理するニードル脱毛だけが、毛の色に左右されず確実に毛根を死滅させられる唯一の手段となります。VIOの白髪脱毛においては、「痛みを承知の上で、老後の尊厳と清潔のために挑む」という切実な動機が受療者の背中を押している実態があります。