青山店の営業終了から数年が経過した今も、コミュニティ内では「青山店ロス」を嘆く声が絶えません。当時のSOU・SOU青山店の口コミ評判を振り返ると、単なる物販の場を超えた文化的サロンとしての役割を果たしていたことが分かります。
オープン当時から通い詰めていた都内在住の50代女性は、自著ブログやSNSの手記で次のように振り返っています。
「骨董通りの喧騒から少し離れたあの店内に足を踏み入れた瞬間、白木と畳の香りが漂い、東京にいながら京都の路地裏へ迷い込んだような静謐さがありました。スタッフの方々がテキスタイルの柄一つひとつに込められた物語を丁寧に解説してくださり、ただ服を買うのではなく、日本の意匠を持ち帰る感覚だったのです」
このような濃密な接客体験を失ったことへの反動は、現在のポップアップ催事の現場にも色濃く表れています。催事会場では開店前から長蛇の列ができ、スタッフと「青山店に通っていました」「待望の東京開催で嬉しい」と言葉を交わす常連客の姿が恒例となっています。
一方で、オンラインストアへ移行したユーザーからは、デジタルの進化に対する高い評価も寄せられています。特に評価されているのが、身長別・体型別の着用スナップ写真と、スタッフによる詳細な寸法レビューです。「和装特有の裄丈(ゆきたけ)や身幅のゆとりがミリ単位で記載されており、青山店で試着していた頃と遜色ない安心感がある」という意見がある一方、「やはり脇阪克二テキスタイルデザインの原画が持つ微妙な色彩のニュアンスや、伊勢木綿の手触りだけは画面越しでは判断が難しい」という本音も根強く存在します。