国家警察による暴力団壊滅への経緯が着実に進む一方で、新たな治安上の脅威として急浮上したのが匿名流動型犯罪グループ(トクリュウ)の存在です。
現在、指定暴力団の勢力図最新データを見ても、六代目山口組、住吉会、稲川会の主要3団体に勢力が極端に偏る「寡占化」が進んでいます。しかし、看板を掲げた伝統的ヤクザが衰退する隙間を縫うように、SNSを介して離合集散を繰り返すトクリュウが、特殊詐欺や強盗、闇バイトを主導する構造へとシフトしました。
旧来のヤクザ組織がトクリュウの上流に位置して活動資金をかすめ取るケースや、逆に組織に属さない半グレ・トクリュウに伝統的ヤクザが圧倒される事例も頻発しており、裏社会の主役交代と犯罪の不透明化が急速に進んでいます。