シネマックス稲敷の閉館から時間が経った今も、SNSや掲示板(5ちゃんねる)、地域コミュニティサイトには閉館を惜しむ当時の声や追憶の書き込みが数多く残されています。
リアルな投稿を分析すると、この映画館が単なる商業施設ではなく、水郷地域に暮らす人々にとってかけがえのない「サードプレイス(家庭でも職場でもない第三の居場所)」であったことが浮き彫りになります。
当時のネットの反応や知恵袋での相談には、次のような生の心情が記録されています。
- 「佐原や神栖から一番近い映画館だった。レイトショーを観て利根川の橋を渡って帰るのが最高の贅沢だったのに残念すぎる」(30代男性・地元出身者)
- 「学生時代、初めて好きな人とデートしてポップコーンを食べたのがシネマックス稲敷でした。思い出の場所が消えてしまって本当に寂しい」(40代女性・主婦)
- 「震災の時、天井が落ちたと聞いてもうダメかと思ったけれど、復活してくれた時は本当に勇気をもらった。あの時のスタッフの皆さんには感謝しかない」(50代男性・自営業)
地方都市において映画館が失われることは、単に「映画をスクリーンで観られなくなる」ことにとどまりません。若者が休日に集う場所、車を持たない中高生が文化に触れる機会、家族の休日の団らんという地域コミュニティの結節点が失われることを意味していました。