就職偏差値ランキングなどのネット言説において、ニトリの就職難易度は一般的に「58〜60(中堅〜上位大企業レベル)」と位置づけられる傾向があります。小売流通業界の中では、ファーストリテイリングや良品計画と並びトップクラスの難易度を誇ります。しかし、この数値を単純な「入社しやすさ」と誤読してはなりません。
ニトリの大きな特徴は、毎年の新卒採用人数の規模にあります。グループ全体で毎年400〜600名規模という大量採用を継続しており、大企業の採用枠としては非常に間口が広い構造を持っています。この大量採用枠の存在が、「倍率が低くて受かりやすいのではないか」という楽観論を生む土壌となってきました。
しかし、プレエントリーベースでの志望者数は毎年1万人を優に超えており、本選考に進む学生を絞り込んだ段階でも実質的な採用倍率は約20〜30倍と推計されます。コース別採用や早期インターン経由の選考枠を考慮すると、人気エリアや特定の専門職コースでは40倍以上の競争率に達するケースも珍しくありません。数千人規模のライバルを抑えて内定を獲得する必要がある以上、決して「滑り止め」として通用する企業ではない現実がデータから浮かび上がります。