インターネット上のコミュニティやSNS、知恵袋などの投稿を分析すると、あえて洗顔料を使わない選択をしている人々には、共通する3つの論理が存在します。
第1の理由は「必要な油分まで奪われて乾燥が進む」という恐怖感です。過去に洗浄力の強いアルカリ性石鹸や脱脂力の高すぎるフォームを使い、洗い上がりのつっぱり感やつっぱりによる赤みを経験した人に多く見られます。第2の理由は「海外セレブやモデルが実践するミニマルケアへの憧れ」です。そして第3が、単純に朝の準備における「時短と手間の削減」です。これが、いわゆる朝洗顔しない派の理由の代表例です。
しかし、ここには環境と肌質の決定的なギャップが存在します。ヨーロッパなど硬水地域かつ乾燥した気候の国々と比較して、日本は軟水で湿度が高く、日本人の角層は欧米人に比べて薄い傾向にあります。海外の美容法を無条件に取り入れた結果、「Tゾーンの脂浮きがひどくなった」「あご周りに細かい白ニキビが常態化した」という実態調査の声が後を絶ちません。自身の皮脂分泌特性を無視した「水だけ洗顔の盲信」は、かえって肌環境を悪化させるリスクを孕んでいます。