SNSやネット掲示板、Q&Aコミュニティ上には、毎週末のように寝すぎ頭痛に苦しむ当事者の切実な声が溢れています。
「金曜の夜に深夜まで動画を見て、土曜の昼12時に起きたら頭が割れそうに痛い。ロキソニンを飲んでもまったく効かず、夕方まで吐き気でトイレから出られなかった」「休日に頭痛薬を飲んで無理やり二度寝したら、起きた時に痛みが倍増していた」といった投稿は枚挙にいとまがありません。
これらのリアルな体験談を分析すると、多くの人が陥っている共通のミスが浮かび上がってきます。代表的な失敗要因が「薬を飲むタイミングの遅れ」と「安易な二度寝」です。
ロキソプロフェン(ロキソニンなど)やイブプロフェンといった一般的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を阻害する仕組みです。しかし、すでに脳血管が限界まで拡張し、神経周囲に激しい炎症が完成してしまった「ピーク時」に服用しても、十分な鎮痛効果を得ることはできません。「頭が重くなってきた」「脈打つ予兆がある」という痛みの初期段階(発症から30分〜1時間以内)に服薬しなければ、薬の効果は半減してしまいます。
さらに深刻なのが、市販鎮痛薬の頻回服用による「薬物乱用頭痛(MOH)」です。休日のたびに頭痛薬に頼り、月に10〜15日以上鎮痛薬を飲み続けると、脳の痛みの閾値が下がり、かえって慢性的な激痛を誘発する悪循環に陥る危険性が医療機関から強く警告されています。