円楽一門会の現在地を知る上で欠かせない本拠地が、東京都墨田区にある「お江戸両国亭」で開催される『両国寄席』です。毎月1日から15日まで定期開催されるこの寄席は、都内の大手定席とは異なる濃密な魅力で演芸通を唸らせています。
客席と高座の距離が極めて近く、噺家の息遣いや細やかな表情の変化がダイレクトに伝わる劇場空間。入場料も大手定席(通常3,000円〜3,500円前後)に比べて手頃な設定(原則2,000円前後)となっており、純粋に落語の面白さを堪能できる場としてSNS上でも「最もコストパフォーマンスと満足度が高い寄席」と高評価を集めています。
現場の動員を強烈に牽引しているのが、三遊亭兼好と三遊亭萬橘のふたりです。
兼好の高座は、登場するだけで場内がパッと明るくなる圧倒的な陽のオーラと、古典落語の登場人物を現代の感覚で生き生きと躍動させる構成力で知られます。一方の萬橘は、予測不能なナンセンスさと強烈なフラ(生まれ持った可笑しみ)で観客を爆笑の渦に巻き込みます。全国各地で開催される三遊亭萬橘の独演会は発売直後に即日完売するケースが相次いでおり、「寄席の外」でも絶大なチケットパワーを誇っています。