2026年現在、最も警戒されているのが数時間にわたって同じ場所に激しい雨を降らせ続ける線状降水帯だ。和歌山市内を東西に貫く大動脈、紀ノ川の流域や、和歌山駅周辺の低地、アンダーパス(地下道)などは、短時間の集中豪雨によって一気に水が溜まりやすい地理的特徴を持つ。
「たった30分で道路が川のようになった」。昨夏、JR和歌山駅近くの店舗で働いていた男性は当時の様子をこう振り返る。車道と歩道の境目が見えなくなり、放置された車両が水に浸かる光景は決して他人事ではない。雨雲レーダー上で線状の赤い帯が紀伊水道から真っ直ぐ和歌山市に向かって伸びているのを確認したら、一刻も早い避難行動や高い場所への移動が必要だ。