児島みゆきの名を全国区に押し上げた決定打は、1970年に公開された日活映画『ハレンチ学園』でした。永井豪原作の同名コミックの実写化において、眼帯姿がトレードマークのヒロイン・柳生十兵衛(柳生みつ子)役に抜擢された当時、彼女はまだ18歳でした。
高度経済成長期の熱気に包まれていた日本において、彼女が劇中で披露した大胆かつコケティッシュな魅力は、若者たちを熱狂させました。一方で、当時のPTAや教育関係者からは激しいバッシングを浴びるなど、映画の枠を超えた社会問題へと発展します。しかし、過激な世論の反発を受けながらも、スクリーンの中で見せた児島みゆきの健康的な明るさと天真爛漫さは、単なるエロティシズムの枠を越え、ポップアイコンとしての地位を決定づけました。
同年には映画の主題歌・挿入歌となったシングル「お前ひとりじゃない」で歌手デビューも果たし、オリコンチャート上位に食い込むスマッシュヒットを記録。レコードジャケットを飾る魅力的なビジュアルとともに、マルチタレントの先駆けとして時代の寵児となりました。