「ディズニーのシングルライダーは完全に廃止されたのか」という疑問に対し、オリエンタルランド側の公式見解としては「廃止」という断定的なアナウンスはなされておらず、あくまで「当面の間休止」という位置づけにとどまっています。しかし、現場のオペレーションを詳細に取材・分析すると、再開に至らない構造的な理由が浮かび上がってきます。
最大の要因は、コロナ禍以降に進められたデジタル優先のゲスト流動管理システムの定着です。現在のパークでは、以下の有料・無料サービスが複合的に運用されています。
- 東京ディズニーリゾート・40周年記念プライオリティパス(無償の優先パス)
- ディズニー・プレミアアクセス(DPA:有償の時間指定パス)
- スタンバイパス(混雑時の一部施設・ショップ予約)
かつてシングルライダー専用として使われていた通路やキャストの配置枠は、現在これらの優先入場ルート(プライオリティ・アクセス・エントランス)の確認・誘導に転用されています。特にスプラッシュ・マウンテンでは、プライオリティパス利用者と一般スタンバイの合流管理が優先されており、限られたキャストの人員体制でシングルライダーの割り振りを同時に行うオペレーション負荷が極めて高いことが休止継続の実態です。