大阪府警察採用試験において、受験生がまず押さえるべきは「A区分(大学卒業程度)」と「B区分(高校・短大卒業程度)」における倍率の構造的な違いです。かつて平成の時代には10倍を超えることも珍しくなかった警察官採用試験ですが、2020年代以降は全国的な傾向と連動する形で倍率の軟化が続いています。
公式発表資料および過去の選考結果を分析すると、男性A区分(大卒)の倍率は実質2倍台前半から3倍台前半で推移する回が目立っており、数字の上では「3人に1人、あるいは2人に1人が受かる試験」に見えます。一方で、高卒程度を対象とするB区分や、採用枠そのものが絞られている女性枠では、依然として激しい椅子取りゲームが展開されています。
こうした大阪府警察倍率推移の背景にある最大の要因は、民間就職市場の長期的な売り手市場化と少子化です。いわゆる警察官倍率低下の理由として、交代制勤務や治安維持という職責の重さに対する若年層の敬遠意識が挙げられることも少なくありません。さらに大阪府警では、団塊ジュニア世代の定年退職に伴う警察官の補充需要が高水準を維持しており、採用予定数を高めに設定していることも実質倍率を押し下げる要因となっています。