妹のアナスタシアが人間的な成長を遂げて幸せを掴んだ一方で、姉のドリゼラは対照的な結末を辿ることになります。
ドリゼラは最後まで母トレメイン夫人の冷酷な価値観に染まったままでした。プライドの高さとシンデレラへの激しい嫉妬心を捨てきれず、自らの頭で善悪を判断することを放棄して母に従い続けた結果、救いの機会を失ってしまいます。
『シンデレラIII』のクライマックスでは、母と共に暴走して魔法でシンデレラを陥れようとしますが、魔法が跳ね返り、母トレメイン夫人と一緒にヒキガエルに変えられてしまうという自業自得のペナルティを受けました。事件解決後は人間の姿に戻されたものの、お城の地下室で召使いとして掃除や雑用を命じられる結末を迎えています。
同じ環境で育ちながらも、「自分で考えて人を愛する心」を持てた妹と、「虚栄心と嫉妬」に縛られ続けた姉。ふたりの対比は、シンデレラストーリーにおけるもうひとつの深い教訓となっています。