今月、渋谷や原宿のストリートを歩けば、ギズモの顔が大胆にプリントされたアパレルやチャームを身につけた若者に次々とすれ違う。ヴィンテージショップでは1984年当時のオリジナルプラッシュ(ぬいぐるみ)が数十万円の高値で取引され、人気スニーカーブランドとの最新コラボモデルはオンライン発売からわずか数十秒で完売を記録した。
この狂騒は日本国内に限った話ではない。ニューヨークのSOHOやロンドンのコヴェント・ガーデンでも同様のポップアップストアが同時展開され、連日「ソールドアウト」の看板が掲げられている。完璧に計算された現代のフルCGキャラクターに囲まれて育った世代にとって、80年代の実写映画が持っていたアニマトロニクス(生物SFX)のどこか不器用で温かみのある立体感は、一周回って「新鮮な衝撃」として受け止められているのだ。