ノーフォークテリア平均寿命と病気に関する客観的データを精査すると、平均寿命は12〜15歳前後であり、小型犬全体の中では標準的からやや長寿の部類に入ります。野山を駆け巡ってきたワーキングテリアとしての頑健な骨格を受け継いでおり、日常的な健康管理が行き届いていれば非常にタフな犬種です。
しかし、純血種特有の好発疾患が存在することも事実です。アニコム損保等のペット保険統計や小動物獣医学会の臨床報告によれば、特に注意すべき疾患として以下の3点が挙げられます。
第一に「僧帽弁閉鎖不全症」などの心臓病です。シニア期(7〜8歳以降)に入ると心臓の弁がうまく閉じなくなり、血液の逆流や咳、運動不耐性が現れるケースが増加します。定期的な聴診と超音波検査による早期発見が生涯の生存率を左右します。
第二に「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や股関節の形成不全です。活発に飛び跳ねる性格ゆえに、フローリング床での激しい旋回運動やソファからの飛び降りが関節に深刻なダメージを与えます。室内には滑り止めマットを敷き詰め、段差にはスロープを設けるなど、住環境のバリアフリー化が必須となります。
第三に「アレルギー性皮膚炎」です。硬い被毛の下に隠れた皮膚はデリケートで、湿気や皮脂の蓄積からマラセチア皮膚炎やアトピーを発症しやすい傾向があります。定期的な薬用シャンプーや適切なブラッシングによる通気性の確保が予防の鍵を握ります。