鼻の中のニキビが激痛を放つ理由とは?潰す危険性と正しい治し方

鼻の中のニキビが激痛を放つ理由とは?潰す危険性と正しい治し方

鼻の中のニキビが激痛を放つ理由とは?潰す危険性と正しい治し方についての真相を徹底解説します。

発症初期で痛みが軽度な場合、ドラッグストアで購入可能な外用薬でのセルフケアを検討する読者も多いでしょう。しかし、配合成分の作用機序を正確に把握せずに使用すると、症状の好転はおろか悪化を招くケースがあります。市販薬および代表的処方薬の特性を客観的に比較したデータが以下になります。

医薬品名詳細・有効成分適応・塗布基準専門家の臨床的評価ドルマイシン軟膏(市販)バシトラシン、硫酸フラジオマイシン配合毛嚢炎、化膿性皮膚疾患。鼻前庭の皮膚部のみ広範囲の細菌に奏効する第2類医薬品。初期の細菌性炎症に対する第一選択薬となり得る。テラマイシン軟膏a(市販)オキシテトラサイクリン塩酸塩、ポリミキシンB硫酸塩化膿を伴う湿疹・皮膚炎、とびひ、めんちょうグラム陰性桿菌(緑膿菌等)にもカバー力がある。抗生剤の耐性菌出現を防ぐため長期連用は不可。オロナインH軟膏(市販)クロルヘキシジングルコン酸塩液(殺菌消毒薬)にきび、吹出物、はたけ、軽いやけど、すり傷あくまで殺菌消毒薬であり抗生剤ではない。鼻腔粘膜への塗布は刺激が強く、進行した化膿には力不足。ゲンタシン軟膏(医療用処方)ゲンタマイシン硫酸塩(アミノグリコシド系)医師の診断による細菌感染症(表在性・深在性)医療機関での標準的処方薬。患部の起因菌に応じた的確な抗菌作用を発揮し安全性が高い。

ネット上の口コミ等で頻繁に見受けられる「オロナインを鼻の中に塗れば一晩で治る」という言説には重大な注意が必要です。製品添付文書を確認すると、目や粘膜への使用は禁忌または非推奨となっています。鼻の穴の極めて手前(皮膚組織)であれば微量の塗布で殺菌効果を期待できる場面もありますが、奥の湿潤した粘膜組織に塗布すると刺激感や接触皮膚炎を招く恐れがあります。また、すでに黄白色の膿汁を溜めた毛嚢炎に対しては、殺菌消毒薬単体では細菌の増殖を抑えきれません。

抗生剤配合の軟膏(ドルマイシンやテラマイシン)を選択する場合の正しい塗り方の手順は以下の通りです。

  1. まず石鹸で入念に手を洗い、流水で洗い流す。
  2. 直接指で軟膏を取らず、清潔な医療用綿棒の先端に小豆大以下のごく少量を乗せる。
  3. 患部が見えるよう手鏡と照明を確保し、鼻前庭の病変部に「擦り込まずに優しく置く」ように塗布する。
  4. 薬剤が鼻腔の深部へ吸い込まれないよう、塗布直後に激しく鼻をすする行為は控える。

なお、市販軟膏の使用は3日間を限度とし、痛みが悪化する場合や改善の兆候が見られない場合は、直ちに使用を中止して専門医の診察を受ける必要があります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。