犬の活躍は、感動を前面に出した作品だけに留まらない。コメディや学園もの、上質なヒューマンドラマにおいても、ストーリーのスパイスとして圧倒的な存在感を放つ名脇役犬たちが存在する。
記憶に新しいところでは、ヤンキー一家の日常と苦悩を描いた人気作『ナンバMG5』に登場した愛犬・松(まつ)の存在感が圧巻だった。主人公の二重生活の秘密を知る唯一の「相棒」として、時に心の中でツッコミを入れ(豪華声優による味わい深い吹き替えとともに)、時に体を張ってピンチを救う。人間同士の泥臭いドラマに犬の客観的視線が加わることで、笑いと涙の振り幅が格段に広がり、視聴者の記憶に深く刻み込まれることとなった。