ネット上の掲示板やSNS、知恵袋を分析すると、体育館レクリエーションに関する現場の悲鳴が数多く可視化されています。「幹事を任されたが、ルール説明が下手で全員がポカンとしていた」「開始5分で足首を捻挫する人が出て空気が凍った」「結局、運動部出身者が本気を出してボールを投げ込み、文化部系や女子が端っこで怯えていた」といったリアルな失敗体験が後を絶ちません。
公立中学校で学年主任を務める教諭(40代)は、長年の現場観察から次のように証言します。
「雨の日の代替プログラムで最も危険なのは、指導者が『とりあえず自由にドッジボールでもやっておけ』とボールを投げ与えることです。これは運動が得意な生徒による支配構造を公認するようなもの。開始直後にボールを顔面に当てられた生徒は二度と体育館に入りたがらなくなります。ルールに『利き手と逆の手でしか投げてはならない』『パスを最低3回回してからでないとアタックできない』といった制約を設けるだけで、強者の独占が防がれ、現場の空気は180度変わります」
また、IT企業の新入社員研修でレクリエーションを担当したファシリテーターの手記でも、「大人のレクで最も警戒すべきはアキレス腱断裂や肉離れなどの身体的事故。十分なストレッチはもちろん、直線的な全力疾走を避け、ステップや小回りを重視する種目を選ぶことがリスク管理の鉄則」と述べられています。