日本のメガネブームにおいて、「トレードマークとしてのメガネ」を確立した功績は計り知れない。アイウェア業界において、黄色やオレンジといった原色系のフレームは個性が強すぎて売りにくいとされるのが常識だった。しかし、笑瓶さんが日常的に掛け続けたことで、「黄色いフレーム=明るくおしゃれで親しみやすい」という新しい価値観が芽生えた。
落語家としての素養を持ちながら、バラエティ番組でいじられ役も回し役もこなせる柔軟性。そのアイコンとしてメガネが機能していた例は、お笑い芸能界全体を見渡しても極めて珍しい。単なる視力矯正器具を超えて、己のタレント性を象徴するアイデンティティへと昇華させた先駆者なのだ。