久米宏の人生を語る上で欠かせないのが、3歳年上の妻・久米麗子さんの存在です。2人が出会ったのは、久米宏がTBSのアナウンサーとして駆け出しだった1960年代後半でした。
当時、麗子さんは日本のテレビ業界におけるスタイリストの草分け的パイオニアとして活躍していました。番組の衣装やスタイリングを担当していた麗子さんと仕事を通じて意気投合し、1969年に結婚。久米宏が25歳、麗子さんが28歳の時でした。
麗子さんは単なる妻にとどまらず、久米宏の「最大の理解者であり最強のプロデューサー」として彼を支え続けました。『ニュースステーション』におけるノーネクタイやカジュアルスーツを取り入れた斬新な衣装コーディネートは、すべて麗子さんのディレクションによるものです。旧来の堅苦しいニュース番組のイメージを打破したあのアイコニックなビジュアルは、夫婦の二人三脚によって生み出された革命でした。