「雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」。2004年の初夏、当時皇太子であった天皇徳仁さまが放ったこの発言は、日本中に大きな衝撃を与えた。皇族が組織や慣習に対して公然と異を唱えることは、前代未聞の出来事だったからだ。
この「人格否定発言」以来、天皇陛下は一貫して雅子さまを守り、支え続ける姿勢を崩さなかった。公務先でも常に寄り添い、体調が優れないときは静かに見守る。その揺るぎない愛情と伴走こそが、最大の良薬であったことは宮内庁内外の誰もが認める事実である。
皇室報道のあり方もまた、この二十年で劇的に変化した。初期の過激なバッシングや興味本位の詮索から、次第にメンタルヘルスの難しさに理解を示すトーンへと移行していった。メディア側の過剰な過熱報道が病状を悪化させたという反省もあり、現在では静かな見守りを基本とする節度が保たれるようになっている。