1リットルは何デシリットル?日常で消えた理由と単位換算の極意

1リットルは何デシリットル?日常で消えた理由と単位換算の極意

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まずは基本となる数値関係を明確にしておこう。体積(かさ)を表す単位において、1リットル(L)は10デシリットル(dL)に相当する。逆から見れば、1デシリットルは1リットルの10分の1(0.1リットル)だ。

同時に覚えておきたいのが、料理や飲料でおなじみのミリリットル(mL)との関係である。1デシリットルは100ミリリットル(100mL)であり、1リットルは1000ミリリットル(1000mL)となる。レシピ本や自動車の排気量などで見かける「cc(シーシー)」は立方センチメートル($cm^3$)の英語略称であり、体積としてはミリリットルと完全に一致するため、1リットルは1000ccとなる。

単位の頭についている「デシ(deci-)」という言葉の由来は、ラテン語で「10分の1」を意味する「decimus」に遡る。10進法を基礎とする国際単位系(SI)において、基準となる単位の10分の1を表す接頭語が「デシ」なのだ。同様に「ミリ(milli-)」は1000分の1、「センチ(centi-)」は100分の1を意味している。つまり、「デシ・リットル」という言葉そのものが「リットルを10等分したひとつ分」という定義をそのまま名乗っているわけだ。

なお、学校現場や手書きでメモを取る際に留意したいのが記号の表記法である。現在、文部科学省の検定教科書では「dL」という表記に統一されている。かつて昭和から平成初期の教科書では筆記体の「ℓ」や小文字の「dl」が使われていたが、数字の「1」やアルファベットの「I(アイ)」と誤認する事故を防ぐため、国際度量衡総会(CGPM)の勧告に準拠し、リットル部分は活字の大文字「L」を使用するルールが徹底されている。子どもに教える際も、小文字の「d」に大文字の「L」を添えて書くのが現行の標準である。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。