半年間にわたる長編放送だからこそ、作中には無数の伏線が張り巡らされていた。菱田朋子の押入れの秘密や、木下愛留が収集していた近隣住民のゴミ、強烈な異彩を放った宗教団体「光のつるぎ」の動向など、回収された謎もあれば視聴者の解釈に委ねられたポイントも多い。
特に菱田が自室の押入れに隠していた真帆の整体着や、凌介への過剰な執着はどこまでが狂気でどこからが河村の誘導だったのか、細部にはいくつかのグラデーションが残されている。また、猫の鳴き声を巡る小道具の配置やタイムライン上の僅かなズレなど、あえて完全な説明を省くことで、物語が幕を閉じた後もファンの間で自説が戦わされる「考察の余白」が創出されている。