渡辺の才能は、日本の伝統的な特撮アクション分野でも異彩を放っていた。映画『ガメラ2 レギオン襲来』で見せた自衛隊幹部役の重厚な演技は、怪獣映画という枠組みを超えて作品全体に圧倒的なリアルさと緊迫感をもたらした。
さらに、雨宮慶太監督が手掛けたハイエンド特撮ドラマ『牙狼』シリーズにおける重厚な存在感や、東映株式会社が制作した『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』での牙王(仮面ライダーガオ)役は特撮ファンの間で伝説となっている。当時、史上最年長(当時51歳)で変身する仮面ライダーとして話題を呼んだが、その立ち振る舞いは若手キャストを圧倒する威厳に満ちていた。妥協を許さない殺陣のキレと、悪役としての美学は、東映をはじめとするアクション映画界の歴史に深く刻まれている。