スピッツの楽曲が「怖い」と囁かれ続けるのは、彼らが紡ぐ音楽が決して表層的な綺麗事だけで作られていない証拠に他なりません。草野マサムネは、誰もが心の奥底に隠し持っている「死への憧憬」「孤独の痛み」「抑えきれない欲望」を、この上なく美しい日本語のオブラートに包んで届けてくれます。
耳を澄ませば澄ますほど、底知れぬ深淵が口を開けている。しかしその暗闇は、決して私たちを脅かすものではなく、傷ついた魂を優しく包み込むシェルターでもあります。美しいメロディの裏側に仕掛けられた「甘い毒」を味わうことこそ、スピッツという偉大なロックバンドを聴く最大の醍醐味といえるでしょう。 (出典: スピッツ 歌詞 怖い(Yahoo!ニュース))