本行寺の真相|池上・日暮里・熊本の名刹比較と御朱印・見どころ完全解説

本行寺の真相|池上・日暮里・熊本の名刹比較と御朱印・見どころ完全解説

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全国各地にある本行寺の中でも、圧倒的な知名度と信仰を集めているのが東京都大田区池上に位置する大坊本行寺です。弘安5年(1282年)10月13日、日蓮宗の宗祖である日蓮聖人が61歳で入滅(逝去)した地こそがこの場所であり、池上宗仲の館の仏間が現在の本行寺の起源とされています。境内には、日蓮聖人が息を引き取る際にもたれかかったとされる「お寄りかかりの柱」が大切に保存されており、宗派を越えて多くの参拝者がその歴史の息吹に触れに訪れます。

一方、東京都荒川区西日暮里の本行寺(通称:月見寺)は、大永6年(1526年)に江戸城内から移転・再興された歴史を持ちます。日暮里の高台(道灌山に連なる崖線)に位置し、かつては江戸市街や筑波山を一望できる風光明媚な景勝地として親しまれました。江戸時代の俳人・小林一茶や種田山頭火、近代文学の巨匠・夏目漱石や幸田露伴らがしばしば足を運び、数々の句や文章を残した「文学の聖地」としても名高い存在です。

さらに九州に目を向けると、熊本県熊本市中央区坪井の本行寺が威容を誇ります。天正16年(1588年)、肥後熊本藩初代藩主となった加藤清正が、父・清忠の菩提を弔うために建立したとされる古刹です。清正公の厚い信仰に支えられ、熊本城下における日蓮宗の拠点として発展したこの寺院は、加藤家改易後も細川家によって保護され、武士道と信仰が交差する独自の歴史を今に伝えています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。