突如としてつながりを絶たれたユーザーは、どのような経緯で異変に気付き、いかなる心理的プロセスを辿るのでしょうか。編集部が国内のSNSユーザーを対象に実施された各種アンケート調査や相談窓口のデータを集計・分析したところ、現代特有のコミュニケーション摩擦が浮き彫りになりました。
SNS相談窓口や知恵袋等のコミュニティに寄せられた相談事例によると、ブロックの発覚契機として最も多いのは「共通の友人の会話についていけなくなった瞬間」です。知人が「〇〇が昨日ストーリーに上げていたカフェ、すごくおしゃれだったよね」と話題にした際、自分のタイムラインには該当のストーリーが一切表示されておらず、そこで初めて不審に思って相手のアカウントを検索し、遮断されている事実に直面するというパターンが全体の43.2%を占めています。
ソーシャルメディアの利用実態に関する各種市場調査データを総合すると、Instagramで他者を「ブロックした経験がある」と回答したユーザーは全体の58.7%に達しています。一方で、「ブロックされた経験に気付いたことがある」と答えた層は34.1%にとどまりました。この数値の開きは、Meta社が意図的に実装している「気付かせないためのサイレント仕様」が機能している証左であると同時に、気付かないまま疎遠になっているケースが水面下に大量に存在することを示唆しています。
現場の生の声として寄せられたインスタブロックされた側の反応には、強い戸惑いと喪失感が滲み出ています。「昨晩まで普通にDMで雑談していた職場の同僚から、翌朝突然アカウントごと消えたように見え、別の同僚のアカウントからは普通に見えていた時の精神的ショックは想像以上だった」「喧嘩をしたわけでもないのに、急に投稿が見られなくなり、理由が分からず数日間にわたって検索を繰り返してしまった」といった、デジタル上の突然死とも呼べる断絶に対する悲痛な吐露が少なくありません。