なぜ、紅虎餃子房の料理はこれほどまでに個性的で記憶に残るのか。その源流には、運営元である際コーポレーション株式会社の創業者・中島武氏が掲げてきた明確なフィロソフィーがある。氏が目指したのは、日本ナイズされすぎて牙を抜かれた大衆中華ではなく、中国の街角にあるエネルギーと本物の味をそのまま日本へ持ち込むことだった。
内外装にアンティークの中国家具やモダンなアートを取り入れた空間づくり、オープンキッチンから漂う熱気、そして豪快な盛り付け。中島氏が率いる同社は、外食産業の効率化至上主義に抗うかのように「料理の力」と「現場の個性」を研ぎ澄ませてきた。そのブレない姿勢こそが、時代の波を乗り越えて愛され続ける最大の理由と言える。