ネット上には「レモンを入れると炭酸が強くなる」「カットレモンはマドラーで何度も突いて果肉を潰すほど旨い」といった言説が散見されますが、これは科学的には明白な誤りです。
まず、レモンを投入すると炭酸が強くなるどころか、果肉の微小な突起や繊維が炭酸の「核(起泡核)」となり、グラス内の炭酸ガスが爆発的に気化して逃げてしまいます。さらに、マドラーで果肉を激しく突く行為は、果皮の内側にある苦味配糖体(リモニン等)を過剰に抽出し、ベースとなるハイボールのバランスを崩す原因になります。レモンはあくまで「香りのアクセント」であり、レモンサワーのように果肉を潰して酸味を楽しむ設計にはなっていません。