サンリオにおけるキティちゃんの歴史は、日本の消費文化およびファンシーグッズ産業の進化そのものです。半世紀の歩みは、大きく3つの爆発的ブーム期に分類されます。
第1次ブーム(1970年代後半):小学生女子の文具・雑貨カルチャーを席巻
プチパースのヒットを皮切りに、ノート、ペンケース、お弁当箱などの学童文具へ急速に展開。それまでスヌーピーなど海外製キャラクターが主流だった日本のファンシー市場において、国産キャラクターとしての金字塔を打ち立てました。
第2次ブーム(1980年代):デザイン刷新とモノトーン展開による大人市場の開拓
3代目デザイナーである山口裕子氏の就任以降、ファンとの直接対話を重視する「サイン会マーケティング」が定着。赤と青の原色デザインから、モノトーンやパステルトーン、カントリー調など、成長した初期ファンが持ち続けられる洗練されたデザインへと脱皮を図りました。
第3次ブーム(1990年代後半〜2000年代):「キティラー現象」と世界進出
歌手の華原朋美さんをはじめとするトップスターが愛用を公言したことで「キティラー」と呼ばれる熱狂的フォロワーが急増。高校生や大人の女性のファッショントレンドに昇華しました。さらにレディー・ガガやパリス・ヒルトンなど海外セレブの間でもブームとなり、世界最高峰のハイブランドとのコラボレーションへと繋がっていきます。