タロットの的中率に驚嘆する人が多い一方で、ネット上の言説には重大な誤解が蔓延しています。最も警戒すべきは、人間が無意識に抱く「確証バイアス」と「バーナム効果」の罠です。
占いで「彼は今、心に影を抱えています」と言われると、誰しも心当たりを当てはめて納得してしまいます。さらに深刻なのは、「タロットで出た結果は確定した運命である」という誤解です。タロットが映し出すのは「現在の二人の無意識が交錯した結果として導かれる、約2〜3ヶ月先の可能性の断面」に過ぎません。
悪いカードが出たからといって絶望し、自暴自棄になって彼に詰め寄れば、自らその破滅的な未来を引き寄せる「自己成就的予言」に陥ります。カードが示す警告は未来の決定事項ではなく、「今の無意識のパターンのまま進めばぶつかる障害物」を知らせるアラートに過ぎません。