世界一名前が長い国はどこ?イギリス超えの衝撃とギネスの真相

世界一名前が長い国はどこ?イギリス超えの衝撃とギネスの真相

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「世界で最も名前が長い国」というテーマを語る上で、外すことができない歴史的事実が、かつてギネス世界記録にも公式認定されていた北アフリカの国家・旧リビアの存在です。

1969年のクーデターで実権を握ったムアンマル・アル=カダフィ(カダフィ大佐)は、自身が提唱する独自の政治哲学「第三世界理論」に基づき、1977年に国家体制を根本から再編しました。その際に制定された正式国名こそが、「大社会主義人民リビア・アラブ・ジャマーヒリーヤ国」(英語:Great Socialist People's Libyan Arab Jamahiriya / アラビア語:الجماهيرية العربية الليبية الشعبية الاشتراكية العظمى)でした。

「ジャマーヒリーヤ」とはカダフィが考案した造語で、直接民主制に基づく「民衆の国」を意味します。そこに「大」「社会主義」「人民」「アラブ」という修飾語が幾重にも積み重なり、日本語表記で27文字、英語表記では61文字(スペース含めると67文字)という、文字通りの世界記録を樹立しました。

しかし、この超長大国名は2011年のアラブの春に伴う内戦とカダフィ政権の崩壊によって終焉を迎えます。暫定統治機関を経て、国連および外務省における呼称は極めてシンプルな「リビア国」(State of Libya)、通称「リビア」へと変更されました。国家の体制転換が、国名の長さを一瞬にして劇的に縮めた歴史的証拠と言えます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。