三木谷氏に対する世間の評価は、熱狂的な支持と警戒感の間で常に二極化してきました。SNSや投資家コミュニティ(X、5ちゃんねる、Yahoo!ファイナンス掲示板など)において交わされるリアルな声を分析すると、資産の激変期を経て変化した世論の潮流が見て取れます。
「楽天市場のポイント改悪が相次いだ時期は三木谷さんのワンマン経営に憤りを感じていたが、モバイルの繋がりやすさが改善し、通信費が劇的に下がった恩恵を実感すると、既存キャリア3社の寡占に風穴を開けた功績は認めざるを得ない」(40代・IT企業勤務ユーザー)
「株価が500円台まで叩き売られていた頃は『楽天終了』の大合唱だった。だが、増資や楽天銀行の上場、楽天証券株の一部売却で見事に社債償還を乗り切った。三木谷さんの資金調達力と執念は、並のサラリーマン社長とはレベルが違う」(50代・個人投資家)
現場取材で見える三木谷氏の振る舞いにも、確かな変化が表れています。社内英語公用語化を主導した頃の苛烈なトップダウンから、現場のエンジニアやモバイル基地局の設営部隊に対する敬意を前面に出す場面が増えました。決算会見の壇上で時に疲労の色を滲ませながらも、記者の厳しい追及に対して数字を暗記して即答する姿勢は、自身の全資産を事業に投じている筆頭株主ならではの鬼気迫る覚悟を物語っています。