ネット上の掲示板やSNSでは、現在のランキング状況に対して多角的な意見が飛び交っています。フィギュアスケート女子世界ランキングネットの反応をリサーチすると、日本勢の躍進を心から祝福する声がある一方、ランキングシステムが抱える構造的矛盾を指摘する声も少なくありません。
「坂本選手の安定感は本物。4回転時代が去り、正しいエッジワークや表現力が正当に評価されるようになったのは素晴らしい」という称賛の声が目立つ一方で、「B級大会(チャレンジャーシリーズ等)に数多く出場してポイントを稼いだ選手が、実力以上に上位へ上がれるシステムはどうなのか」「ロシア不在のランキングはどこか物足りなさを感じる」といったシビアな書き込みも見受けられます。
現地取材を続けるベテラン記者の一人は、次のように舞台裏を語ります。
「ポイントを稼ぐために過密日程を承知で連戦を選び、疲労骨折やコンディション悪化に苦しむ選手を何人も見てきました。ランキングは五輪や世界選手権の滑走順(シード権)に直結するため、陣営としては『休ませたいがポイントのために出ざるを得ない』というジレンマに直面するのです。数字は嘘をつきませんが、数字だけでは測れない肉体的な代償が現場には存在します」