同院の救急医療を語る上で外せないのが、北米スタイルのER(緊急診療室)システムの導入だ。日本における救急医の草分け的取り組みを率いてきた志賀隆医師らの指導のもと、ER型救急診療プロジェクトが強力に推進されてきた。
従来の「科ごとに患者を選別する」スタイルとは一線を画し、どんな症例であってもファーストタッチを担当する専門医がまず全身を評価する。重症度に応じた優先順位(トリアージ)を即座に見極め、即座に必要な処置へつなげる。このスピード感こそが命を繋ぐ要だ。
多種多様な症状を抱えた患者が次々と運び込まれる現場において、若い医師や看護師の教育環境も徹底されている。常に最新のエビデンスに基づいたトレーニングを重ねることで、現場の対応力は日常的に研ぎ澄まされている。