一般読者が最も日常的に接する同社の窓口が、直営の「時事ドットコム」と、国内最大のポータルである「Yahoo!ニュース」への記事供給だ。速報性が命の通信社記事は、アルゴリズムに乗ることで瞬時に数百万人のスマートフォンへと届く。
しかし、PV至上主義への偏重は、時にスクープの本質を薄めかねないリスクもはらむ。時事ドットコムでは、専門性の高い深掘り解説記事や視覚的なグラフィックを多用することで、質の高い読者層の獲得に成功しつつある。デジタル流通の現場では、速さと深さの双方を両立させる格闘が続いている。