この怪異が全国的なブームへと昇華した最大の原動力は、芸能人たちの赤裸々な体験談にあった。とりわけタレントの釈由美子が明かしたエピソードは有名だ。彼女は自宅の部屋やロケ現場で、緑のジャージを着た妖精のような小人を何度も目撃したと語り、大きな話題を呼んだ。また、強面なキャラクターで知られる俳優の的場浩司もまた、自らの目撃体験を隠すことなく公言してきた一人である。彼の語るエピソードは具体的で、エアコンの風に煽られながら部屋の隅を駆け抜ける様子など、臨場感に満ちあふれている。
多忙を極め、強い緊張感に晒されるエンターテインメント業界において、こうした不思議な体験談が続出する背景には何があるのだろうか。単なる疲労や過酷な撮影スケジュールによる幻視として片付ける声もある。だが、複数の芸能人が互いに口裏を合わせたわけでもなく、「髪の毛が薄く、中年男性のような顔立ちをしていた」「ジャージや作業着のような服を着ていた」という詳細な特徴において奇妙な一致を見せている点は見過ごせない。メディアを通じて彼らが語るストレートな恐怖と可笑しさは、お茶の間の関心を一気に引きつけた。