世間に大きな衝撃を与えた違法賭博事件は、警察による家宅捜索や週刊誌のスクープ取材を端緒として白日の下に晒されてきました。ここでは、実際に摘発や活動休止処分へと発展した代表的な事例と、その背後関係を整理します。
スポーツ界および芸能界を根底から揺るがしたのが、2016年4月に発覚したバドミントン日本代表選手らによる闇カジノ出入り問題です。当時世界ランキング2位でリオデジャネイロ五輪の金メダル候補筆頭だった桃田賢斗選手と、ロンドン五輪代表の田児賢一元選手が、東京都墨田区錦糸町の違法バカラ賭博店に出入りしていた事実が警視庁の捜査で判明しました。マレーシアオープン遠征先から緊急帰国した両名は、涙ながらの謝罪会見を実施。田児元選手が「後輩である桃田を自分が誘ってしまった」と声を詰まらせて語った姿は、日本中に大きな衝撃を与えました。
芸能界においては、2017年に発覚した俳優・遠藤要氏と清水良太郎元タレントの闇カジノ利用報道が挙げられます。写真週刊誌によって都内の違法遊技場(闇スロット・バカラ店)で遊興する姿が報じられ、双方の所属事務所が事実関係を認めて謹慎処分や契約解除を発表しました。遠藤氏は当時、実力派バイプレイヤーとして多数の映画やドラマに出演していましたが、このスキャンダルを機に事実上の芸能活動休止へと追い込まれることになります。
また、吉本興業所属の芸人や有名タレントが、違法に改造された高レートパチスロ機を設置する「闇スロット(闇スロ)」店に出入りしていた疑惑も過去に幾度となく取り沙汰されてきました。これらは単なる個人的なギャンブルの範疇を超え、店舗の背後に暴力団や半グレ組織が存在していたことから、治安当局による徹底的な壊滅作戦の標的となりました。