スーパーで購入できる上白糖が1kgあたり200円〜300円前後であるのに対し、本物の和三盆糖は1kgあたり3,000円〜5,000円以上と、約10倍から15倍もの価格差が生じます。この圧倒的な価格差を生む背景には、原料の希少性と途方もない手間暇があります。
和三盆の原料となるのは、沖縄などで栽培される一般的なサトウキビとは異なる「竹糖(ちくとう/細黍)」と呼ばれる在来品種です。背丈が低く茎も細いため台風に強い反面、機械収穫が難しく、搾れる糖汁の量が極めて少ないという特徴を持ちます。さらに、収穫した汁を煮詰めて「白下糖(しろしたとう)」を作り、そこから手作業で「研ぎ(糖蜜抜き)」と圧搾を繰り返すため、最終的な製品になる歩留まりはサトウキビ全体のわずか数パーセントに過ぎません。